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昨日は待ちに待ったCOLDPLAYのライブ。 去年ロンドンで観た彼らのライブがあまりに素晴らしかったので、またいく事にしたわけだ。 で、結果から言うと昨日のライブも良かったが、やはりロンドンの方が良かった。 なんというか、昨日のは音がハートまで寸前のところで届かない感じで、何か歯がゆさの残るものだったのだ。スピーカーから数メートルのところで音が止まっているというか。 逆にロンドンでの音は、全身を包み込み、それが観客一人一人に伝染していくような。そしてそれがハコ全体を埋め尽くして息苦しさすら感じるほどの濃密なものだったのだ。 その理由を一晩考えてみたんだけど、彼らが手を抜いているとか日本人をなめているとかでは決して無く、彼らの出す音を受け取る側の「人」の違いなのではないかと思った。 ここ日本では近年どんどん物事をライトに、お手軽に享受して、なんとなく分かったような気になり、自分のハートに正直にならず右へ倣えで、何かにつけてすぐ面倒くさがる傾向が加速しているように思うが、それが原因なのではないかと。 マスという意味ではだけども、映画も小説も音楽も、全てがファーストフード的に消費されるようになってしまったし、文字通り食事に至ってはファーストフードとチェーン店だらけだ。 本来、芸術と対峙するというは自分自身とも対峙することになるわけで、当然痛みを伴う場合もあるし、それを享受するには受け手にもそれなりのスキルが要求されるものなのだと思う。 音楽も映画も、お手軽に感情移入出来るものばかりがもてはやされて(いかなるスキルも不要だから)、濃密で素晴らしい内容の詰まったものは敷居の高いものとして敬遠されるようになってしまった(それにはスキルを要するから!)と感じる。 料理に例えていうなら、最高の料理(と言っても別に高級なものという意味に限らず、労を惜しまず、しかるべき手順を踏んで丁寧に作られた料理という意味ね)を知っている人があえて食すB級グルメやファーストフードと、そういうものに興味も持たず最初から「これでいいや」という気持ちで食している人のそれとでは、同じものを食べたとしてもその意味合いは全く違うはずだ。 少なくとも、何かを表現しようとしている人間、もしくは表現に何かを求める人はそれじゃいけないと思う。 だから「本物」を知るために、もっと自分にお金をかけるべきだし、色々な事に興味を持って掘り下げてみて、時には壁にブチ当たったり試行錯誤することが大切だと思う。 話をライブに戻すが、そういったプロセスを省いて表層だけすくい取って分かったような気になっている人間(これももちろん全員がそうではないけれど。)がいくら集まっても、ロンドンで感じた感動を味わえるわけないということに気付いて哀しくなった。 外国に行くとみんな自国の産んだ文化にプライドを持っているし、それぞれが様々な事にきちんと自分の意見を持って生きている。(もちろん全員ではないけどね。) 空間というのは、そこに集まった人間の放つオーラというかバイブでいくらでも表情を変える。 俺は、日本であの感動を味わいたい。
by lenoblog
| 2009-02-13 12:35
| 大政@Leno
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