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今回の短い京都滞在中に自分に課した課題は、 1.寺田屋訪問 2.霊山護国神社の坂本龍馬の墓参り 3.初めての金閣寺見物 4.鴨川でボ〜っとする だった。 結論から言うとコンプリート。 こうして目的地を設定すればどうしたって色々な道を歩かざるを得ないわけで、そうすれば目的地に到達する過程、道中での思わぬ出会いや発見があるわけ。 だから基本的に一人旅では極力徒歩にて移動するようにしているのだ。 それともう一つ必ずするのが、スーパーをのぞきに行く事。 スーパーっていうのはその土地の台所事情を色濃く反映しているので、食文化はもちろん、その土地の暮らしぶりなんかも伺い知る事が出来て面白い。 中学の修学旅行以来に京都を歩いてみて改めて思った事は、往年の面影を残すべく街全体が非常に努力しているな、ということ。 まぁ、テーマパーク化してしまった部分も少なくないけれど、それでも東京よりはるかに素晴らしい仕事をしている。(もはや東京はモダン都市としての幻想にすがることでしかアイデンティティを保つ事が出来なくなってきているように思う。お台場や豊洲あたりに代表されるような。だから全てが軽薄に感じる。歴史の重みがないから。) そして、自然との共存があれだけの都市なのに高いレベルで実現しているな、ということ。 京都駅を起点に考えても、ちょっと歩けばすぐに四季の移り変わりを感じる事が可能になっている。水路が豊富なのと、盆地故の特権なのかも知れないけれど。 鴨川のほとりに腰を下ろしちょっと周りを見渡せば、山々の新緑が目に飛び込んでくるし、目を下ろせば川縁に咲く菜の花や種々の鳥達が目に入り、川のせせらぎに心がなごむ。 なんというか、イギリスの地方都市を思わせるものがある。 京都出身のバンド、くるりの持つ情緒感の由来がよく分かった。 残念な点は、東京資本が相当数参入してきており、それらが東京人が連想する「京都らしさ」を演出しようとしているところだ。 さらに、街道沿いの景色なんかは東京郊外や地方都市のそれとなんら変わらないし。 それでも京都が魅力的な街なのに変わりはないけれど。 さて、少し東京を客観視するためにも、改めて、今度東京のそういった「ニオイ」を感じる事の出来る場所を探してみよう。 おれが音楽を通して伝えて行きたい事の答えはもしかしたらそこにあるのかも知れない。 極めて東京的で、かつ、人の温度、ニオイを曲に封じ込める事がテーマなんだから。
by lenoblog
| 2008-05-12 00:07
| 大政@Leno
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